『自業自得…だよね』 もう頭には何もなかった。 行く宛てもなく、ただただ雨の中を歩くだけ。 周りの視線も、気にならなかった。 もう、どうでもよかった。 「お、そこの姉ちゃん!」 その言葉があたしに向けてとわかったけど、今はなにもかもがめんどくさくて、気付かないふりをした。 が それがいけなかった。 「おいコラ、無視する気か?」