〝何がいけないわけ?〟



だって…

だって私たち、付き合ってたんじゃないの?

仮にも身体だけの関係だけど

それでも私たちって、付き合ってるんじゃないの?



「それにあの女は…」


『もういい!』



―…なんかもう…私ってとことん遊ばれてたんじゃん…

最初っから、悠は私のことをセフレとしか思ってなくて…


初めから身体だけで

そこに気持ちなんて

最初っからなかったんだ…



「―…由紀?」


わかってたはずなのに…

気持ちなんて、あるはずなかったのに…


なに…泣いてんだろ…




『悠…もう会わないようにしよ…』