溺愛しすぎだよな。


こんなにも女にハマるとは思わなかった。


「ねえ、ゆう、久々にカラオケ行かない?」


いつの間にか授業が終わってたのか隣の席の女が誘ってきた。


「.....」



俺は、めんどくさいようにその女の顔を見た。


柚とラブラブになる前には、こいつにも協力してもらってたんだっけ。


俺って、冷たいよな。


用がなくなったら、切り捨てるみたいな。


「だって、柚希ちゃん、いないんでしょ?」


いないからって、関係ねぇよ。


きっと、柚がいてこんな状況なら、OKを出しながらも冷たくされるんだろうな。


もっと、柚に何もできなくなる。


信用だけは失いたくない。


「却下」


それしか言わなかった。


そして、寝たフり。


女は、ギャーギャーなんかうるさかったが無視。