部屋をでると。


「お前、七緒が好きなんじゃないの?」


三禄さん。


「なんでですか?」


「俺は、そのために後継者から外れたのに....」


なんか言い方が歯切れが悪い。


「私、彼氏いるんで。」


「はっ?
じゃあ、七緒に友達を売るんだ。」


なんか三禄さん勘違いしてない?


「ななくんと友紀は、言葉にしてないけど好き合ってるんでいいんです。」


お互いの気持ちさえ確かめ合えれば、まとまる話。


「じゃあ、俺は気にしないで動いていいんだ。」


三禄さんは、怪しく考えていた。


「何をですか?」


意味がわからない。


「俺ね。小さい頃から、柚希が好きなんだよ。
柚希と七緒が想い合ってるとばかり思ってたから諦めてたけど、関係ないね。」


なんで?


「私は....」


「彼氏なんて関係ない。
七緒以外なら奪うに決まってんだろ。
俺、これから予定あるから。」


そういって三禄さんはいなくなった。