【長編】Lover only of name[おまけ追加]

「今日は、わざわざありがとうございます。」


おじさん(ななくんの父)だ。


「兄さん、今日はなんだよ。」


父がおじさんに聞いた。


「困ったことが起きたんだよ。
代々、痣は一人にしか受け継がんかった。
だから、七緒と決めていた。
けど....
最近わかったんだけど。
三緑にも痣があるんだよ。」


おじさんがそういうと私世代ぐらいの人は、なにを言ってるかわからなかった。


けど、父をはじめとする親世代ぐらいは、衝撃の事実みたいに驚いていた。


「どうしたものか?
適切な判断が必要だな。
だからか?」


父が悩んだ後に聞き返した。


おじさんは、頷いた。


てか、その話に私って、必要?



周りをちょっと見ると、ちらほらとそう思ってる人がいるみたい。


「七緒だったら、柚希と決めてたが。
三緑だったら話は別だ。」


突然、私の名前がでて吃驚した。


「俺が継ぐとしても柚希とは、結婚しないからな。」


ななくんだ。


結婚?


なんの話?


「これは、決めたことだから無理だ。」


「決めたって、父さん達が勝手に決めたんだろ。」


ななくんは、反論してくれた。


「なぁ。
俺だったら相手誰なん?」


三緑さんだ。


「今の候補は、柚希か友紀だ。」


私は、はずれないのね。