【長編】Lover only of name[おまけ追加]

次の日。


「ねぇ。
昨日なんだったの?」


友紀が楽しそうに聞いてきた。


「たぶん、友紀が思ってる通りだよ。」


私は、なにが楽しいのか理解ができない。


「やっぱかぁ。」


友紀は、怪しいほどニヤニヤしていた。


「榊。
ちょっといいか?」


「えっ?
あっ!
うん。」


佐倉くんがまた話がしたいようで2人で話せるとこに行った。


そんな私と佐倉くんを見て雄一が睨んでいたなんて知らなかった。


「わりぃな。」


佐倉くんは、申し訳なさそうだった。


「大丈夫だよ。」


「昨日さ。
言い忘れて。」


「言い忘れ?」


私は、全くわからなかった。


だって、告白以外になんか言いたいことがあるかなんて想像がつかない。


「あぁ。
昨日の告白で諦めたわけじゃないから。
これからは、積極的にアピールするから。」


それだけ言うと佐倉くんは、いなくなった。


私は、呆然とした。


私なんかのどこがいいかなんて理解できない。


実際、雄一がなんでつきあってくれてるかなんて理解できない。


さっさとフってほしい。


そう、私は望んでいた。