【長編】Lover only of name[おまけ追加]

「ななくん。
それで....」


私は、聞いた。


「柚希が考えてるように逃げたんだよ。」


「それは、わかるけどなにから?」


「柚希は、女に生まれたから関係なくてよかったな。」


私は、意味がわからなくて目を細めた。


雄一と友紀は、重い空気にたじろいだ。


「跡継ぎだよ。」


「なんとなくわかるけど.....なんで、ななくんなの?」


それが疑問なんだ。


「俺もさ。
不思議だった。
けどさ。
最近、はっきりした理由がわかったんだ。」


ななくんは、私に首を見せた。


右肩に火傷のような痣があった。


「痣?」


「これのせい。代々跡継ぎには、この痣が必要なんだってさ。それだけだよ。」


私は、なんとなくこの痣を見るのがはじめてではないと感じはじめた。