「雄一は、奥手なのかな?」


柚は聞いてきた。


「別に。
ただ、柚だとなんか...したいことができない。」


俺は、苦笑い。


「したいこと?」


柚は、気づいてるのに聞くんだな。


まあ、いいんだけどさ。


「キスしたり、ハグしたりだよ。
まあその先の事もヤりたいけど。
大事すぎてできない。」


素直に言っとかなきゃ、これから先、誤解が起きそうだから。


「なんだ。
私に魅力ないわけじゃないんだ。」


てか、すでにやばかったみたいだ。


魅力なんてありすぎだ。


「そんなんあるわけないじゃん。
手出したら、毎日触れたくなるしさ。
そんなんヤだろ?
怖いんだよ。
柚に嫌われたくなくて。」


俺は、ある意味我慢してた。


たぶん必要のない我慢だけど。


俺は、柚に本気だから苦じゃないし。


「私、雄一にだったら、なにされてもいいんだけどな。
言葉より態度で示して欲しいときもあるし。」


柚は、素直に言ってくれた。


俺のタガをはずすため。