「雄一は、奥手なのかな?」


私は、聞きたかったことを聞くことにした。


だって、寝てたら触るだなんて。


しかも、キスしないで髪や頬だなんて。


予想外。


「別に。
ただ、柚だとなんか...
したいことができない。」


雄一は、苦笑い。


「したいこと?」


私は、なんとなくわかるけど知らないフリして聞いた。


「キスしたり、ハグしたりだよ。
まあ、その先の事もヤりたいけど。
大事すぎてできない。」


「なんだ。
私に魅力ないわけじゃないんだ。」


私は、ポロッと思ってたことを言った。


「そんなんあるわけないじゃん。
手出したら、毎日触れたくなるしさ。
そんなんヤだろ?
怖いんだよ。
柚に嫌われたくなくて。」


それで、我慢してたんだ。


我慢なんて必要ないのに。


私は、雄一に我慢させるためにつきあってるわけじゃないし。


「私、雄一にだったら....
なにされてもいいんだけどな。
言葉より態度で示して欲しいときもあるし。」


私は、素直に言った。


雄一の歯止めのタガをはずすため。


「......。
やべぇ。
どうしよう。
嬉しいけど....。
ここでヤったら、どうなんだろうか。」


雄一は、またなんか変な葛藤をしている。