「雄一にお願いがあるの。」


「なに?」


「あのね。
子供が産まれても私を名前で呼んで欲しいの。」


「子供の前では、あれかもだけど.....
2人の時は、必ず名前で呼び合おうな。」


柚希と雄一は、約束をした。


それは、些細なことかも知れないが必要なこと。


いつまでもお互いを想い合っていたいから。


“名ばかりの彼女”


“名ばかりの彼氏”


名前だけなんて嫌だった。


けど、お互いがお互いの名前を呼ぶことで理解できる。


2人だけの愛の魔法。




final story end.