「雄一は、いつまでもそのままでいてね。」


「?」


雄一は、首を傾げた。


「雄一は、私が嬉しいって思うことをいつも言ってくれるから。」


「俺と柚は、変わらないよ。
子供が増えたって。まあ、嫉妬する回数は、増えるかも....」


雄一が苦笑い。


「なんで?」


だって、雄一と結婚したらね。


「柚を子供にとられるのが嫌なだけ。」


「女の子が産まれたら、そんなことないでしょ?」


「まあね。
けど、俺にはあまり構ってくれなくなるだろ?」


どんだけ、寂しがり?


それだけ、私を好きって事だよね。


幸せな会話。


いつまでも変わらずいたいな。


私と雄一なら大丈夫だよね。


雄一、今だって、これから先だって愛してる。


もう少ししたら、一人増えるけど。


その子を私たちで幸せにしようね。





tenth story
yuzuki side end.