「君が、柚希の彼氏か....」


三緑さんは、品定めするように俺を見る。


七緒さんは、そんな俺と三緑さんを見守っていた。


「はい。
中畑 雄一といいます。」


「それで....なに?」


めんどくさそうに俺を睨む。

ちょっと怖いし。


男の俺が怖いなら、女の柚はもっとだろ?


この人、理解してない。


俺には、もっと威圧的なんだろうけど。


「柚を怖がらせないでください。」


俺の願いは、それだけ。


「怖がる?」


三緑さんは、何を言ってるかわからないみたいだ。


そうだろ。


ただ、好きな女に告白しただけなんだから。


「柚は、あなたが告白したと言うより脅してきたように感じたみたいです。」


「柚は、君に泣きついたわけか。」


三緑さんは、鼻で笑った。

そんなのありえないみたいな。


まあ、そうなんだけど。