プラネタリウム

父さんは、落ちる時無意識にカメラを守っていたらしい。



カメラは、父さんの腕にしっかりと抱えられていた。



これがプロってことなのかな、と無事だった父さんのカメラを見て思った。



次の日、父さんの目が覚めることはなく、脳死判定が行われ、父さんの脳死が確定した。



「和瀬川さんは、脳死といって心臓は動いていても脳が死んだ状態です。延命をしてもそう長くはないでしょう。そこで、臓器提供をしていただければと・・・。」



脳死だとか、臓器提供だとか、普段聞きなれない言葉を医師は僕たちに突きつけた。



「すいません、その答えって今すぐに出さなきゃいけませんか?」



「いえ、考えてからで。」



「じゃあ、考えさせて下さい。」