プラネタリウム

もし、『脳死』というものがなければ、父さんはこんな狭い病室にいなかったのかな。



母さんは、父さんの死を受け入れ前を向いて歩いただろうかー。



それとも・・・。



『誠に言いにくいのですが、旦那さまは頭を強く打っていて、脳死の状態です。』



ふと、父さんが事故に遭った日のことがよみがえった。



『臓器提供を許可していただけますか?』



「・・・母さん、帰ろう?俺たちの家はここじゃない。」