パコッ!



「・・・って!」 



一星の背中をカバンで叩いた。



「おはよっ!」



「おま・・・。」



一星は、いつもと同じように腕を挙げて逃げる私を追い掛けた。



昨日の急な電話が、どうしてもひっかかっていた。



でも、何も聞かないー。



聞いちゃいけないような気がしたからー。