プラネタリウム

5才の秋ー。



僕は、山へ星を撮りに行く父さんに付いて行った。



あの日、草村に父さんと大の字で寝転がって、夜空に輝く星を見た。



星の輝き以外なにもない、父さんと2人だけのプラネタリウムみたいだった。



『一星が生まれる前に、お母さんともこうやって星を見たことがあるんだ。』



『へぇー。』



『その時、2人で決めたんだよ。男の子が生まれたら一星にしようって。』



『なんで?』



『星って言ったって、どれも違う光を放ってる。人間から見たら全部星だけど、どれもたった1つの星だろ?だから綺麗なんだ。』



『?』



『だから、自分なりの輝きを放てる子になってほしくて、1つの星で一星って名前にしたんだ。』



『そうなんだ。俺、みんなに一番星なんだよって言っちゃったよ。』



『ははっ、一星らしいな!まあ、それでもいいよ。お前が自分でそう評価できることはいいことだよ。』