プラネタリウム

「母さん。」



昨日から父さんの手を放そうとしない。



「ねえ、あなた。星はきれいだった?早く聞きたいわ。」



「母さん!聞いただろ?父さん、ここに寝てるけど死んでるんだよ!!」



母さんは、僕の方を見て笑った。



「なんで?だって、こんなに温かい手をしてるのに?」



「!!」



「一星もほら、手を握ってみて・・・。」




「俺は・・・。ああ、のどかわいた!!買いに行ってくる!!」



バタンッ



人は、どこまでが「死」で、どこまでが「生」なんだろう。



死だと言ったり、生きてると言ったり、なんなんだ。



「午前10時48分、ご臨終です。」



「・・・。」




隣の患者さんが亡くなったらしい。