急いでその場から離れる。
周りに人がいないコトを確認して。


「ビックリすること言わないで!!寿命縮むかと思ったわよ。」

「悪い悪い。知ってる顔見たら、つい嬉しくってさ。やっぱ、つぐおばちゃん若いトキから美人だよなぁ。それに比べて…。」

つぐみを見て、しみじみと言う。
そして私を見て、ため息一つ。


「悪かったわね、美人じゃなくて!」

そう言って、瑞己のお腹に軽くパンチした。


そんな瑞己は、さっきから辺りをキョロキョロしている。
なにか探してるのかな?
まったく、人の話聞いてるの?


「いるはずなんだけど…、あっ!!明オジ発見~★」

視線の先には、アッキーがいた。
ちょっと(?)鈍い私でも気づく。


「“明オジ”ってことはもしかして!?」

私ちょっと興奮しちゃってる。
瑞己のシャツの裾を引っ張りながら喋る。


「今日こそギャフンと言わせてやる。」

あれ…?
明らかに何か企んでいる瑞己の顔。
お願いだから、大人しくしていてよ…。