僕はまたしても、目が離せなくなってしまった。

目に、
声に、
しぐさに、
すべてが吸い込まれそうだった。


「はじめまして、小松里緒です。」

初めて見たときと同じ。
頬がピンクに染まってた。


それにしても、本当に小さいなぁ。
僕の腕の中に、すっぽり入りそうだ。

完全に見下ろしている状態。


改めて見る。

ちょっと、変なのかな…?
いつもと違う。

女の子を見ても、こんな風に感じなかった。
逆に、女の子を視界に入れないようにしてたのに。



なんで、この子は違うんだろう。

君は、僕にとって特別な存在…?
僕の心に刺さっていたトゲを抜いてくれるのは、君なのだろうか?