あぁ―――――!!

センパイってば、なんていうフリをしちゃったの!?
しかもコイツに!!


瑞己にそんなコト言ったら、答えは1つしかないじゃん・・・。



「一緒に行ってもいいの?もちろん行きたい!里緒ちゃん、連れてってよ。」


こんなトキだけ、甘えん坊みたいな声だして。


「あー、でもセンパイ。突然行ったら、みんなに迷惑かかるんじゃないですか?」

「大丈夫だよ。今回だって集まるの、ほとんど1・2年だし。明仁にも言っとくよ。」




センパイってば・・・底抜けに優し過ぎる。

だけど!!

今はその優しさ、全く要りません・・・。




「楽しみだね、里緒ちゃん。」


天使みたいな無邪気な笑顔で言われても・・・。

その笑顔の裏には、一体なにがあるの?

今から、頭痛いよ。


こうなったら、雨降って中止になってくれないかな・・・。



「はは・・・。そうだね・・・。」