小さくため息をつき、呆れたように言う。

いつもの、しょうがないなって感じじゃなくって。



「なによ、その言い方。」

「この前のコトで、少しは成長したかと思ったのに。」



イライラが加速する。
私の中にある、どす黒い感情が湧き上がってくる。



「瑞己は私に何を望んでるの?なんで瑞己基準で、私が評価されなきゃいけないの?頼んでもないのに勝手に来て、私の生活めちゃくちゃじゃない!迷惑なのよ!!」



ダメだ、止まらない。
酷く醜い言葉が、次々と出る。



「一体何様なの!?人の心にズカズカ入り込んできて。誰だって触れられたくないコトあるでしょ?悠斗先輩のコトだって、誰に聞いたのよ!?やっと、忘れかけてたのに…。もう、瑞己の顔なんか見たくない。さっさと自分のいる時代に戻んなさいよ!!」



ヒステリックになっている。
息が自然と上がっている私。

こんなコト言いたいんじゃないのに。

言うだけ言うと、瑞己の顔を見ないで、自分の部屋に行った。
後悔の波が押し寄せるのも知らずに…。