チェックアウトを済ませ、私達は観光をしながら帰るコトにした。



相変わらずアッキーは紗英ちゃんにべったりだから、自然に私と瑞己と夏目センパイの組み合わせになる。

といっても、夏目センパイは昨日みたいに、ふらーっと好きなトコロに1人で行っちゃうんだよね。
やっぱり、マイペースなんだな。



少し前を歩いていた瑞己に駆け寄った。

気、遣ってるのかな?
瑞己の歩くペースが遅くなった気がする。
脚の長さが違うから、私にはちょうどいい。



「もうすぐ、夏終わっちゃうね。」

「そうだな。夏が終われば、俺もいなくなる。」

「瑞己、元に時代に帰っちゃうの?」

「まぁ、大体のコトはしたし。なに?俺が帰ると寂しいとか?」

「そりゃ、ちょっとはね…。」



私の言葉が予想外だったのか、瑞己ってば目をぱちくりさせてる。

何よ、その反応は。