そんなとき



「ぱぁぱ?」



『結、奈?』




まだ小さい結奈は、必死に僕の涙を止めようと




ティッシュを顔に押しつけていた──────





「ぱぁぱ」






そうだ、僕は一人じゃない







『結奈…』












雪奈の残してくれた宝物。










僕たちが愛し合った"結奈【あかし】"がある。













君は確かに、ここに、いた──