『… 雪奈………』 そこには一年前と何も変わらない、雪奈の姿があった。 「ゆ、う…?」 雪奈は信じられないと言う顔をしてじっと僕を見ている。 「本当に、ユウなの?」 『雪奈…』 「…っ、ユウ!ユウー」 雪奈は泣きながら僕にしがみ付く。 泣き虫なところも 甘えんぼのところも何一つ変わっていない。 『雪奈…雪奈!…会いたかった』 「ユウ…ごめんなさい!勝手にいなくなって…うち…うち…」