『何、言ってるの?』



雪奈は黙ってバッグに手をかけ、立ち上がる。



「ごめん、ユウ。



大好きやった…さよなら」



ダッ


雪奈は走って家から出ていった。




僕は未だに状況を理解できず、固まったままだった─