「ねぇ、どこ行くん?」


『まだ内緒』



「えー気になるやん」



僕たちは本日二回目のバスに乗り、目的地に向かった。



辺りが暗くなる。



バスを降りて少しあるいた。



「まだ着かへんの?」



『もうちょい……ほら、着いた』



細い道を抜けると、そこは空いっぱいの星。



「わぁ…すごーい!!」


『僕の一番気に入ってる場所なんだ。どうしても雪奈に見せたくて』



「ユウ…」



スウッと冷たい息を吸い込む。



「出会ってまだ少ししか経ってないけど、僕は……


雪奈が好き。

雪奈の笑う顔をずっと隣で見ていたい。

僕と…付き合ってください!」