知らない顔の手には私のコバルトと全く同じものがあった。

「それは・・!
 コバルト?」

「えぇ、
 またどこかでお会いしたらご一緒しましょう」

『おそろいなの!
 楽しそうなの~!』

「では、失礼します」

知らない顔は軽く会釈をした。

2つの影はまた楽しそうに歩き出し、やがて遠くへ消えて行った。