唐突に辺りはホワイトアウトし、次に見えた時は場面が変わっていた。

辺りの風景の白い抜けは更に増えている様だ。

少し胸がドキドキする・・

誰かがこっちに走ってくるのが見えた

それは顔や体の一部が白く抜けてしまっている人だった。
でも、すごく安心できる人みたい。

「この星はもう・・だ
 おまえ・・・も・・る・・・
 わた・た・の希望・・だ・・」

見える風景はどんどん白い部分が増え、
声もとぎれとぎれになってよく聞き取れない。

その人が何を言っているのかよくわからなかったけど、
宇宙ネコはとても切なかった。

その人の顔が近づく。

「あい・・して・・」


ザ…ザザーーー……


『あ…
 雨の音?』