すると、この間と操縦室の雰囲気が大きく変わっていた。

室内には駅前の地図で見た、あの丸いランプとは別の灯りが点々と光っていた。
これは、あの水の様な物の入ったガラスの瓶と同じ光だ。

「博士、これって?
 まさかアレ?」

ボクは後ろにある、光るガラス瓶を指さして言った。

「ワハハハハハッ!
 その通り!

 まさに我々の科学の勝利だよ
 これが新世代の灯りだ
 なんてったってね、
 この小さな玉だけでも光るんだからな~」

博士は腰に手を当てて勝利のポーズを取った。

『わぁ~
 このまるきれいなの』

ココロが言う様にその灯りはすごくきれいだった。
やはり、博士は生粋の発明家だ、別の星にあった技術を使っていたのは不本意だったんだろうな。

「じゃぁ、君は一番前の席で操縦お願いね
 ココロちゃんはその隣で
 で、ボクはココで器機の確認や通信

 博士は…ご自由にどうぞ

 座ったら椅子についてるシートベルトをしめてね」

『わかったの』

ココロはボクの隣にチョコンと座った。
ボクとココロは、言われた通りシートベルトをしっかりと付けた。

「ココロは真ん中の席じゃなくてもいいの?」

「うん、この間貯めた瓶だけでエネルギーは十分足りると思うし、
 実は中央の椅子だけじゃなく、そこの椅子にも板を取り付けてあるんだ」

言われてみて気が付いた、足下や天井、そして左右の壁にも黒い板が取り付けてあった。
いつも、ボクやココロと実験してるのに、それ以外にこんな物も既に用意していたんだ。