「あの、引力の事なんですが」

「引力がどうかしたかね?
 ネルビーくん」

「もしかしたらですが
 作れるかもしれないですよ?」

「おぉ?
 それは本当かね?
 引力をどうやって作るのかすごく興味あるな~」

「えぇ、宇宙船の推進力の原理の逆でなら作れるかもしれないんです
 実際にココロちゃんが、天井に引力を作ってたので出来るはずです」

「ココロが?
 そんな事まで出来たの?」

『うん!
 引力に来てもらったの』

「ん?作るんじゃなくて来てもらうの?
 それ、ちょっとやってみてもらっていい?」

『うん
 どこに来てもらうの?』

「んじゃぁね
 ここらに来てもらって?」

博士は近くの壁を指さして言った

『ほぃ!
 もう来てるの』

博士が側にあったガラク‥発明品を壁に近づけると、
発明品は横の壁に不自然に張りついた。