「どこ連れてくんだよ!?」

俺はあまりに強引なおっさんの異臭にときめきながらも、腕を振りほどいた。

「まぁ、付いてくればわかるよ」

おっさんは自信に満ちた表情でみつめる。
ちょっと素敵だ。
くさいけど・・・

おっさんの後をしばらく付いていくと、汚い小屋が現れた。

「ここで待っておれ」

おっさんはそう言うと、小屋に入っていった。

「うおりゃぁ!!!」

中から、雄たけびが聞こえる。

何事?

俺はやばいところへ連れてこられたのか?
不安で一杯になる。

この後襲われるんじゃないかと言う恐怖も沸いてくる。
でも、それ以上に勝てると言う言葉が気になる。

「ほいやぁ!!!」

また雄たけびだ。

さすがに気になる。
俺は恐る恐る、小屋に近づく。

そーっと小屋の中を覗こうとしたその時、人が中から出てきた。

「うわぁ!」

俺はびっくりして、その場にケツを打ち付けた。
痔になってしまいそうな恐怖と戦いながら、ふと顔を見上げると・・・

「うぎゃぁ!」

さらにびっくりした。

馬の被り物を被った輩が立っていたのだ。