「美優ちゃん…アタシ…どうしよう…」


泣きながら、愛ちゃんがアタシに電話をしてきた。


今から家に来たいという愛ちゃんに、少し戸惑う。


なぜなら、ユッキーがいるから。




「お願いっ!!じゃなきゃアタシ…消される…っ」


「消される?」


「お願い…お願い…」


「わ、分かっから!!」



とりあえず近くの目印になるものを教え、すぐに来るように言った。

ただならぬ剣幕…

心配になってしまった。



「どうした?」


「なんか…愛ちゃんが泣いてて、消されるって…」


「そうか」




ユッキーの顔色が変わった。

急に、真顔になった。




「じゃあ、俺あっちの部屋に隠れてるよ。
とりあえず、愛ちゃんにも俺が来てるのは伏せて?」


「うん、そのつもりだけど。」