―――眼を閉じる。
瞼の裏にも、刀は居た。
強すぎる力を放っているのに、圧力も嫌な感じもない。
ただ静かに佇んでいた。
服のポケットから紙を取り出し指でそこに呪言を綴ると、ペンも使っていないのに文字が浮かび上がる。
その文字が光ってから式にするモノに紙を触れさせるのが常だが、今回は違うらしい。
指で綴る段階で、もう既に文字が光っていたのだ。
自分にとって特別な存在となる式神を創る時に初めから文字が光るのだ、と白牙に聞いていたが、この刀がそうなのだろうか…?
私にとっては、
運命を左右する式神。
――運命を、変える為の存在。
瞼の裏にも、刀は居た。
強すぎる力を放っているのに、圧力も嫌な感じもない。
ただ静かに佇んでいた。
服のポケットから紙を取り出し指でそこに呪言を綴ると、ペンも使っていないのに文字が浮かび上がる。
その文字が光ってから式にするモノに紙を触れさせるのが常だが、今回は違うらしい。
指で綴る段階で、もう既に文字が光っていたのだ。
自分にとって特別な存在となる式神を創る時に初めから文字が光るのだ、と白牙に聞いていたが、この刀がそうなのだろうか…?
私にとっては、
運命を左右する式神。
――運命を、変える為の存在。


