音にならないほど高い音が、その太刀から聞こえる。
あと一歩で触れられる距離に来て、その太刀が普通のモノではないと分かった。柄の部分には豪華な飾りが施され、刃は細長くて繊細に見えた。
少なくとも、武器として使う代物ではない。
自ら私の元へ来た理由は分からないが、そんな事をやれるのは、妖刀か、
或いは、神刀か。
「どうして、此所へ…?」
返事はない。刀が質問に答えられるのかは疑問だったが、尋ねずにはいられなかった。
「私に用があるんですよね?
まさか、命を狙ってるわけじゃ……いや、あなたはそんな事するように見えないけど…
あの、何か…何でもいいんで、返事して下さい」
あと一歩で触れられる距離に来て、その太刀が普通のモノではないと分かった。柄の部分には豪華な飾りが施され、刃は細長くて繊細に見えた。
少なくとも、武器として使う代物ではない。
自ら私の元へ来た理由は分からないが、そんな事をやれるのは、妖刀か、
或いは、神刀か。
「どうして、此所へ…?」
返事はない。刀が質問に答えられるのかは疑問だったが、尋ねずにはいられなかった。
「私に用があるんですよね?
まさか、命を狙ってるわけじゃ……いや、あなたはそんな事するように見えないけど…
あの、何か…何でもいいんで、返事して下さい」


