毎回、電話は長かった。 俺の気持ちは短く感じてまだ足りなかった。 雪だるまの柔らかい笑顔が見られないのが寂しかった。 でも今思えば俺自身、心の底では中身の無い話でも好いから雪だるまとひと時を過ごしたかったのだろう。 あぁ、聞きたい・・・ 夕暮れの空を見ながら思う。 雪だるまの笑う声やお決まりの台詞を。 いつも話し時間は約30分から1時間ぐらいしていた。 マンション住まいの彼女は部屋が狭いはずだがどこで話していたのだろう? この時点は俺の事どう思っていたのか。 今はもう解からない。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
設定されていません
読み込み中…