【短編】また…いつの日か





駿はまだ23…


あたしはイギリスに行って、いつ帰ってこれるかもわからない…



あたしのためにまだまだこれからの人生を無駄にしてほしくない。





別れよう…




でも、駿はあたしを変えてくれた大切な人


限られた時間で、ちゃんとお礼はするから…







あたしが日本を発つまであと2ヶ月…



久々に駿と休みが重なった。



「先輩、明日どうします?」


ここはまだ会社…


二人の時は「奈津」って呼んでくれるけど、会社では「先輩」と「斉藤君」。



「明日は部屋でいい?」


「先輩とならどこでもいいです♪」



満面の笑みでそんなカワイイ事を言ってくれる。



ちゃんと話そう…

イギリスに行く事は言わない。
駿は純粋すぎるから、必ず「待ってる」って言ってくれるから…


タイムリミットは2ヶ月…