【短編】また…いつの日か






海に行ってからは二人とも目の回るような忙しさで、二人の時間が取れなかった。




そしてついに、あと1週間…


あたしは部屋の荷物を片づけ始めた。



会社のデスクの荷物は前日のみんなが帰ったあとに片づけることにした。





…―――ピピピ



目覚ましに起こされ、あたしは気合いを入れた。


あたしは昨日、覚悟を決めた。


もう大丈夫。


今日駿と別れる





会社に着くと、あたしは駿のデスクに近寄った。


「今日仕事終わったあと、時間ある?」


「えーっと…あ、はい、大丈夫です」


「じゃあ空けといてね」


「わかりました」




これが駿と交わす最後の普通の会話。



この次話すのは別れ話だから…