私はまんまと悠斗に振り回された挙げ句にまんまと悠斗の策略に落ちたんだ…
…甘い策略に…



大っ嫌いだって
言ったから胸が苦しかったんだ…


多分…本当はずっと好きだったんだ…



悠斗が好きの言葉をくれなかったから不安だったんだ








ちょっと!また窓から入って来たのぉ〜」





夜になると窓から悠斗がやって来る…




「七海が好きだから!」




二度と言わないって言ってたのに悠斗は好きの言葉をくれる様になった…




…大っ嫌いだった



自己中で勝手で

窓から入って来て私をオモチャにする


それでも




…「悠斗…大好き…」









…季節は流れ…冬休み



「だだいま七海…」


「お帰り悠斗…」



「七海手出して…」


私の手を握って
そしてキスした薬指…


「クリマスプレゼント!」

満面の王子スマイルの悠斗…



私の薬指にはキラキラ光る指輪……


「悠斗…これって?」



「七海は俺のって印」





私の目から溢れる涙…

優しく拭ってくれる悠斗の指にも同じ指輪…





「七海…大好きだよ…」




fin