「龍ってば~聞いてるの?」

龍は全てを話し始めた…

「いいか、香?今から言う事は本当の事だからな!」

「…?」

龍がやっと口を開いて言った事が、Chrisと香の事だったが、香には何が何だか分からなくて信じられなかった…

「嘘よ!あんな人知らないもん…恋人って…」

「あのなぁ~俺だってこんな事話したくないんだよ!わかれよ俺の気持ちを…」

「…ごめん。でも…私はあのChrisって人に会ったのは龍と居る時だから…」

「だから前の学園の教師だよ!それも覚えてないのか?」

「…うん」

その後も龍は香に公園で一人でいた事など話していたが、香はChrisの事を何一つ覚えていなかった…

「なぁ~香?」

「何?」

「もう、いいから」

「何を?」

「無理に思い出さなくていいからな」

「うん、ありがとう」

龍は香が可哀想になってきたので、もう考えさせるのを止めた…

「香?俺がお前を守るからな」

「うん」

「俺と付き合うか?」

香は黙ってしまった…

「……」

「大丈夫だ!抱いたりしないから」

「うん」

龍の心の声 【こんな状態の香を抱けねーよ!でも…好きな女が目の前に居るのに、俺は大丈夫か?付き合う事になたがChrisの野郎が何かしてきそうだな…】


その頃Chrisは…

「香に何があったんだろう?次に会った時にでも聞いてみるか…でも、いつも神崎 龍が傍に居るからなぁ…さぁ~てどうするか…あっ!そうだ」

Chrisはある事を考えていた…