「変な人だね」

「誰が?」

「龍がよ」

「俺の事は知ってるんだな」

「何を馬鹿な事を言ってるの?前の学園で一緒だったでしょう」

「そうだけど…」

【何で俺の事は知ってるのにChrisの事は覚えてないんだろう】

「香、このまま学園に行くぞ」

「うん、その前に家に連絡しないと…」

「そうだな」

香はメールをした…

メール内容は「ゴメン無断外泊して、後で説明するね」

「って言うか香は電話じゃなくメールで済ますのか?」

「うん、今電話したらケンカになるし…」

「俺が説明しに一緒に帰り寄るな」

「いいよ!悪いし…」

「ダメだ!俺が説明する」

香は少し考えて…

「わかった、お願いね」

「ああ、じゃ~行くか」

そう言って二人は学園に向かった…

【さぁ~て記憶の無い香をChrisはどうするんだろうか…】

学園に着いた神崎 龍と香は仲良く教室に向かった。すると前からChrisが歩いてきたので神崎 龍は…

「おはようございます」

Chrisに挨拶をしたが香は素通りだった。不思議に思ったChrisは…

「挨拶もないんですか?工藤さん」

すると香は…

「どなた?」

Chrisはショックだった…

「怒ってるからって、そんな態度はないんじゃないですか!」

それを聞いた神崎 龍は…

「先生急いでるから…じゃ~」

そう言って神崎 龍は香の肩に手を回して歩いて行った。残されたChrisは…

「あそこまで態度を変えるなんて…」

Chrisは香の記憶の事を知らないので勘違いしていた…