その内に神崎 龍も眠ってしまって、数時間が経ち朝になった。先に起きたのは香だった…

「…ココは何処だっけ?」

すると神崎 龍も起きた…

「香、おはよう」

「…おはようって何で?」

「あのまま寝ちゃったんだよ二人で」

香は服の乱れを確認していた。それを見た神崎 龍は…

「安心しろよ、抱いてない」

「…本当に?」

「ああ」

「よかった」

「どう言う意味だコラァー」

「記憶にないから…」

「そうかよ!」

神崎 龍は怒ってしまったので、香は…

「ゴメン、泊めてくれて、ありがとう」

「ああ、拷問に近かったけどな」

「????」

【好きな女が目の前に居るのに抱けない辛さだよ!】

「何でもねーよ!朝食はクロワッサンとカフェオーレでいいか?」

「うん、良く私の好きなの知ってるね」

「当り前だろう」

「何で?」

神崎 龍はため息をついた…

「はぁ〜」


「????」

「好きな奴の事って普通は知ってるもんだろう?言いたかないけどよ〜香だってChrisの好きなの知ってるだろう!」

「…?」

「知らないのか?アイツの好きな物…」

「誰の?」

「だからChrisだよ」

「誰それ?」

神崎 龍はビックリしていた。香が言った事に…

「香の好きなChrisだよ?」

「私には好きな人いないよ〜」

「ふざけてるのか?」

「本当だよ!まだ好きな人はいた事がない」


Chrisの事を忘れてしまった香は…