神崎 龍は暫く公園にいる事にした。それは香の様子が変だったので、このまま家に帰っても仕方がないのと心配だったからだった…神崎 龍は香に聞いた…

「香?」

「なぁ~に」

「何してたの公園で?」

「空を見てるの」

「????」


香はポヤ~ンとしていた…


「空ねぇ~って今は何を聞いてもダメだな」


神崎 龍はもう香に何も聞かなかった。誰が見ても香の様子はあきらかに変だったので…


「香、もう、家に帰る?」


香は首を左右に振ったので、このまま離れたくない神崎 龍はタクシーを呼んで自分の家に香を連れて行った。そして神崎 龍の家に着いたので二人で部屋に入った…

「入れよ香」

「うん、」

部屋に入ったら誰も居ないので香は聞いた…

「家の人は?」

「俺は一人暮らしだよ」

「ふぅ~ん」

「それだけ?」

「他に何があるの?」

「何でもない」

【お前を追いかけて来たのに…反応がねーな】


香は疲れたのかソファーで眠ってしまった…

「無防備だな…って言うか…香はどうしたんだろう?何があったんだ」


香は眠っていたが突然泣き出した。ビックリした神崎 龍は…

「香、香、どうした?」

「何処にも行かないで」


そう言って寝ぼけて神崎  龍に抱きついて離さなかった…


「大丈夫だ俺が居るから安心して寝なさい」


神崎  龍は優しく香をなだめた…


「きっと悲しい事があったんだな!その犯人はアイツだ」


香があまりにも普通ではないので一人に出来ない神崎  龍はずーっと香のそばに居た…


「香、何があっても俺が傍に居るからな」


そう言って神崎  龍は香の頭を撫でた…