そして栗須は職員室に入っていって自己紹介をしていた…


「今日からS学園に赴任して来た栗須です皆さんヨロシクお願いします」

その頃、教室に向かった香は待ち伏せをしていたレイと会った…

「おはよう香」

「お、お、おはよう」

「どうしたの?」

「私、急ぐから」

レイの異変に気が付いた香は逃げようとしたら、レイに手を掴まれてしまい別館に連れて行かれた…

「ちょっと待ってよ」

「言ったよな?俺が迎えに行くって」

「うん」

「じゃ~いいだろう?」

香はさっきまでの栗須との時間が嘘のように感じていた…

香の心の声 【どうしよう困ったなぁ…さっきのは夢じゃないよね~不安になってきたよ】

香の気持ちなんて考えてくれないレイは生徒会室に入って行ったが、香は入ろうとはしなかった…

「香、何してるんだ?」

「教室に忘れ物したから取りに行ってくるね」

そう言って香は生徒会室に入るのを拒んだらレイが信じられない事を言った…

「知ってたぁ?」

「何が?」

「俺ね、朝早く学園に居たんだよ」

香にはレイの言っている事が理解が出来なかったので…

「どう言う事?」

「いいから入って」

生徒会室に入った香はレイに言われるままソファーに座った…

「香、あの男は誰?」

香はようやくレイの言いたい事が分かった。レイは一部始終知っていた…香は暫く考えて答えた…

「私の彼氏」

それを聞いたレイはビックリしていた…

「彼氏って…本当なのか?」

「うん」

この時、まだレイには栗須が教師だとは知らなかった…