クラスの皆が香を歓迎していたが、香には何が起きているか分からなかった…

「何?コレは?」

すると、純也が答えた…

「香が俺の幼馴染って皆が知ってるから歓迎されてるんだよ」

「え~と…何で私がS学園に転入するって知ってるの?」

「香のお母さんが俺と同じ学園がいいって言うから…」

「えっ!それ本当なの?」

「ああ」

香は最近の母の行動が全て分かった…

「ふぅ~ん…やっと納得したよ全て」

純也は首を傾げていた。それをクラス中が香と純也の会話を聞いていた…
香は改めて挨拶をした。

「皆さん、はじめまして工藤 香です。歓迎してくれてありがとう」

クラスの皆も一人一人挨拶をしてくれた。すると一人の男が香に言った…

「工藤さん?純也が工藤さんがクラスに早く馴染む為に、自分の幼馴染が転入してくるからヨロシクって皆に言ってたんですよ」

それを聞いた香は…

「純也ありがとう」

「急に何だよ!」

純也は真赤な顔で照れていた。

「純也?顔が赤いよ?」

「う、う、うるせーよ!気のせいだろ」

香には純也が嬉しがっているのが分かった…

香の心の声 【優しい幼馴染でよかった】


落ち着いたところで荒木先生が純也に言った…

「もう、いいだろう?始めるぞ!純也
後で学園を案内してやれ」

「はい」

「今日は素直だな」

「いつもッスよ」

「工藤さんは純也の席の隣に座って」

香は純也の隣の席に座った…

「純也ヨロシクね」

「ああ」

授業が始まり…

「じゃぁー授業を始める教科書の33頁の5行目から誰に読んでもらうか…」



授業中も純也は香をずっと見つめていた…