そして数日が経ち新しい学園でのスタートです。
香はS学園に純也が居る事も知らずに…

「お母さん」

「何?」

「私が行く学園ってS学園なの?」

「そうよ 何で?」

「沢山あるのに急にS学園って決めたから…」

「あぁ~」

「?」

「近いからよ(汗)」

「それだけ?」

「そうだけど何?香は何処がよかったの?」

「別に無いけどさぁ~」

「じゃ~いいじゃないS学園で」

「…うん」

香の心の声 【普通ならさぁ~何処がいいかしら?って聞かない?なのに突然「香の通う学園はねS学園にしたわよ!」って言われたから…理由が絶対あると思ったんだよね~】

「香ってばさっきから呼んでるのにこの子ったら」

「ゴメン何?」

「車に乗って頂戴」

「えっ!もう行くの?」

「そうよ」

「…」

母は運転席に乗り、香は後ろの席に乗った…

「香お母さんの勘だけどね~」

「?」

「S学園にはスグ慣れると思うわよ(笑)」

「何でそう言えるのよ」

母は突然後ろに座っている香を見て笑った…

「ふっふっふ」

「ちょっとお母さん前見て運転してよ!」

「あら、そうね♪」

香の心の声 【何か昨日からお母さんの様子が変なのよね…】

「香もう着くわよ!準備はいい」

「はぁ?準備って何の?」

「馬鹿ね~心の準備よ」

「あぁ~大丈夫よ…たぶん」

香は学園が見えてきたので急に不安になりだした…

「もう、お母さんの馬鹿」

「何が?」