母は純也に言った…

「純也クンの高校って何処なの?」

「S学ですよ」

「S学?」

「S学園です」

「あぁ~そうなんだ~」

「それがどうしたんですか?」

「急に転校じゃない?だからね~知り合いが居た方がいいと思ってね」

「じゃぁ~香はS学に?」

「うん、私はその方が良いと思うからね~」

「香には?」

「ビックリさせたいからさぁ~内緒にしようと思ってるのよ」

「香はきっとビックリするだろうね(笑)」

「そうね♪純也クン内緒よ」

「はい」

純也の心の声 【フッフッフ…香の驚く顔が見れるよ!俺からは逃げられないんだよ】

香は母と純也の企みを知らなかったので、部屋に居る香はこんな事を考えていた…

「純也にはもう会う事もないから、よかった♪近寄らなければkissもされないわ♪何が女と別れて来たよ!馬鹿じゃないの」

香はそんな事を考えながら新しい携帯と古い携帯を触っていた…

「栗須先生…、このアドレスは削除ね…短い間の出来事だったなぁ」

香は携帯を握りしめて栗須の事を思い出していた…

「私には出来ない!栗須先生のアドレスを削除なんて…」

香は枕に顔を埋めて突然泣き出してしまった…

香の心の声 【声は聞こえないようにしないと皆が心配するから…栗須先生~今も好きだよ~】


そして何時間も経って、香は決心した…

「泣いていても仕方ないよね!削除する事がこんなにも悲しいなんて…、「ピィッ」これで削除が出来たのね…」


栗須のアドレスを消した後も香はずーっと携帯を眺めていた…

その頃 純也は上機嫌で家に帰って行った…

「やったー!香が俺と同じS学に来るぜ(笑)」

この時に純也はとんでもない事を考えていた…


「フッフッフ…」