「そうだけど…誰?」

すると母は答えた…

「あら、覚えてない?昔、隣に住んでいた工藤」

暫くして純也は答えた…

「あぁ~って事はそこに居るのは香?」

「そうよ~あんなに仲がよかったから忘れるはず無いわよね」

「いや~小学生の頃だから、昔の事は…すぐには思い出せないですよ」

母と純也は話をしていたので香は携帯を見ていた…

「どれがいいかなぁ…」

すると母親が香を呼んだので仕方なく香は純也の所に行った…

「お母さんは車の中に駐車券忘れたから取りに行って来るから二人で話してたら」

そう言って母親はショップから出て行った。突然、純也は意地悪そうに香に言った…

「なぁ~香、覚えてるかあの事(笑)」

「さぁ~」

「嫌、その顔は覚えてるよ」

「忘れたいのよ!」

「俺はあれが原因で今も…」

「わかったから言わないでよ」

そこへ母親が車から戻ってきたので話は中断された…

「ゴメンね~お邪魔だったかしら」

「何を言ってるのよ」

純也も言った…

「そんな事ないですよ」

「昔もそうだけど純也クンは優しいわね~」

「そうですか?恥ずかしいなぁ…」

純也は照れていた…

「そうだ!香の携帯を買ったら一緒にランチしない」

「いいんですか?」

「いいわよね!香」

母は香に問いかけた…

「…うん」

「あら、この子ったら何を意識してるのかしらね~」

香の心の声 【お母さんのバカ】

母が私たちに会計は「お母さんがするから」先に車に戻っていてと言われたので、鍵を受け取り純也と車に向かった…