「えっ!何?」

すると母親が香の所に来て…

「ちょっと香!昨日帰って来ないから心配したじゃない」

「ごめんなさい」

「でも、担任の栗須先生から連絡来たからいいけどね」

「栗須先生が?」

「そうよ♪ってそんな話より大事な話があるのよ!」

「何?」

母親は香に今の事情を話した。それは今日中に引っ越す事と転校をする事だった…

「ちょっと待ってよ!転校って…、何でそんな事になったのよ」

「お父さんが転勤なのよ」

「また?もう嫌だよ」

「じゃ〜香はココに残る?」

「それは…」

香は考えた…

香の心の声【神崎龍から離れられるって事だよね♪】

「私も行く事にしたよ」

「さっきと違くない?」


ピンポ〜ンっと引っ越し業者が来たので貴重品だけ持って香達は車に乗った…


「これで全てやり直せるけど…」


香の心の声 【栗須先生と離れるのは辛いけど…やっぱり運命の人じゃなかったのかなぁ…】


香は何故か涙が出てきた…

「香ちゃんどうしたの?何で泣いてるの」

「ゴメン…もう大丈夫だから」

香は走る車の中で短い間の出来事を思い出していた…

「さようなら大好きな栗須先生…」


香はずーっと涙が止まらなかった…