「じゃー香さんの席は神崎君の隣ね」


香はイヤイヤ席に座ると神崎龍が話して来た…


「なぁ〜これからヨロシクな」


「…はい」


神崎龍は香が自分に興味がまったく無い事が気にいらないでいた…


「お前変わってるな」


「…」


香の心の声【いきなり失礼な男だなぁ…】


「またシカトかよ!」


キーンコーンカーンコーン


英語の授業は栗須先生が担当で、香はずーっと見つめていた。


香の心の声【栗須先生って本当に異国の王子様みたい…素敵】


それを見ていた神崎龍は…

「ふぅ〜んなるほどね〜気にいらねー!」


キーンコーンカーンコーン


休み時間になったら神崎龍のファンが押し寄せてきた…


「何よこの人達は!」


「俺様のファンだけど何か?」


「そうなんだ」


「それだけかよ!」


「…」


香の心の声【早く栗須先生の所に行こうっと】


香が急いで立ち上がって廊下に行こうとしたら誰かが手を引っ張った…


「えっ!誰よ引っ張ったの」


振り返ると神崎龍が手を引っ張っていた…


「いや!離してよ」


クラス中に聞こえる声で香は神崎龍に言った…


「何あの女、超ムカついた!神崎君に凄い態度だよ〜ありえないバカじゃない(笑)」

神崎龍のファンの子達が香に対して暴言を吐いた。


「もう、アンタが悪いのに何でこんな目に遭うのよ!」


香は冷たい視線を浴びて居場所がなくなり教室を走って出て行った…


「これからどうすればいいの…」