そして時間が経って朝になった。すると神崎龍が携帯で車を呼んだ


「香、下に車を呼んだから行くぞ」


「何で?」


「何でじゃないだろう!俺様の彼女になったんだから、ココに居る意味ないだろう」


「…確かにそうかも」


「行くぞ」


「うん」


神崎龍と香は部屋から出て栗須の寝ている所を通り過ぎて行こうとしたら、香が立ち止まり栗須を見つめていた。


香の心の声【栗須先生さようなら…】


香は栗須を見つめながら泣いていた。それを見ていた神崎龍は香を抱き上げて部屋を出た。


「神崎君自分で歩けるから」


神崎龍は無言のまま入口に停まっている高級車に乗り込んだ。


「神崎君…」


神崎龍の心の声【さっきの涙はムカついた!香は心まではくれないって事か】


「はぁ〜」


神崎龍はため息をついた


「あの〜」

香が話し掛けても神崎龍は無言のままだった。
そして車は神崎龍の家に着いた。そこは洋風な屋敷だった…


「龍様お帰りなさいませ」

使用人がお出迎えをした。


「ああ、用事がある時は俺様がTELするから部屋には近付くなよ!」


「はい、かしこまりました」


神崎龍は自分の部屋に香を入れて、「ガチャガチャ」と鍵をかけた。そしてようやく神崎龍は話し出した…


「香、もう栗須と二人きりになるなよ!話しもするな」


「…」


香の心の声【無茶苦茶だよ!栗須先生の事は忘れられないよ…好きな人なのに】

「なぁ〜香いつになったら俺様を好きになるんだよ!」

「ゴメン…そんな事言われても」


香の心の声【好きなのに離れないといけない何て…栗須先生さようなら…】